Story

サナトリウムと言う名の閉ざされた世界


 1937年当初は中華民国、続いて1941年からはアメリカ合衆国・イギリスなどとの長期戦を続けていた日本。大東亜戦争の戦況は悪化、1943年の学徒出陣の経緯から徴兵年齢の引き下げを恐れた長門家では世相を案じ、二人の息子を病気持ちと偽って療養させるという既成事実を作る事にした。
  長門家は長男和幸と義兄弟で妾の子の榛名由紀夫、そして長門家に長く仕える家系の息子、霧島直実に東京を離れ田舎の屋敷で3人だけの暮らしを命じる。

表向きは長期的な療養を必要とする人の為の療養所、サナトリウムとされた個人所有の屋敷へ。

  集団疎開に比べれば遥かに贅沢な生活、しかし誰ともかかわることのない、隔離された世界に3人だけが取り残されたように暮らしていた。

そこへ謎の少年、陸奥悠里がやって来る。 

Human relations

少年達の関係とそれぞれの思い