[未来帰還-Back to thefuture in 1999-] | |||
最終章 逝く君 前編 | |||
CAST | 番号 | セリフ | 効果・情景 |
■scene01 ■モノローグとタイトルコール ナレと悠里台詞途中からクロス |
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直実M | 001 | 世界が終わるその瞬間俺の記憶から彼の名前は消えてしまうのだろうか | BGMin |
悠里 | 002 | 一緒に死のうよ、子供の時間は一番素晴らしいんだから。 | SE:近未来?的な効果音 |
ナレ | 003 | Let's die together.The childhood is most wonderful. | |
悠里 | 004 | 一緒に死んで、生まれ変わろうよ、子供にさ。 | |
ナレ | 005 | Let's die together.Let's die to become children again. | |
悠里 | 006 | そして子供のまま、また死んで、死んだかずぶん、生まれ変わろうよ。 | |
ナレ | 007 | And let's die before we grow up, and become children again and again. | |
悠里 | 008 | 何度も繰り返して、未来へ帰る為に。 | |
ナレ | 009 | To return to the future, let's repeat it many times. | |
ナレ | 010 | 未来帰還 Back to the future in 1999 | |
直実TC | 011 | 第三章 逝く君(ゆくきみ) | |
■scene02 ■食堂 直実が一人で席に座り、うなだれている。 |
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由紀夫 | 012 | ……なお…み? | SE:近づいてくる足音 SE:ドアの開閉音 |
由紀夫 | 013 | ねぇ、どうしたの!?直実? | SE:駆け寄る音 |
直実 | 014 | …由紀夫か… | |
由紀夫 | 015 | 何かあったの?和幸と悠里は? | |
直実 | 016 | 俺達はもう…おしまいだ… | |
由紀夫 | 017 | どういう事?直実らしくない、何があったか教えてよ | |
直実 | 018 | フフッ(自嘲気味な笑いであればフでもハでもお任せします)由紀夫…昨日はごめんな。 | |
由紀夫 | 019 | ううん、僕が悪かったんだよ。窓から直実の姿が見えた時、すぐに水ごりだってわかったんだ…。でも自分の気持ちを抑えきれなくて、直実の側まで行っちゃって…。 | |
直実 | 020 | 由紀夫は悪くないよ、由紀夫はいつも一生懸命で、まっすぐで… | |
由紀夫 | 021 | 直実!本当に一体何があったの?お願いだからちゃんと話して! | |
間 BGMin | |||
直実 | 022 | 和幸が俺の気持ちを知ってしまった。 | |
由紀夫 | 023 | どうして? | |
直実 | 024 | 悠里が和幸に言ったんだと思う。俺がどういう気持ちで今まで和幸を見つめていたか、どんな想いで側に居たか、和幸は全て知ってしまったんだ。 | |
由紀夫 | 025 | 和幸はなんて? | |
直実 | 026 | 混乱してる。当たり前だけど、和幸はそういう感情を受け入れられるわけがない。あいつは自分を守るので精一杯なんだ。 | |
直実 | 027 | 俺は…一生あいつを支えてやるつもりでいた。…決してあいつが振り向いてくれる事が無いとわかっていても、和幸の側に居られるだけでいいと思ってた。 | |
由紀夫 | 028 | そんな事…知ってるよ… | |
直実 | 029 | 悠里がここへやってきた時、すぐに嫌な予感がしたんだ。俺達は3人でお互い支えあってうまくいっていた。なのに、あいつが来てから和幸も由紀夫も、そして俺自身さえ、自分を抑えられなくなってしまった。 | |
由紀夫 | 030 | ……ねぇ直実、聞いて。直実はどうして和幸が好きなの? | |
直実 | 031 | …どうしてって…急にそんな事言われてもわからないよ… | |
由紀夫 | 032 | 僕もね…僕もどうしてこんなに直実が好きなのかわからないんだ。でも君の事を想うと、君を見つめてると、すごく幸せで、せつなくて、苦しい気持ちになる。 | |
直実 | 033 | 由紀夫… | |
由紀夫 | 034 | ねぇ、ここ触ってみて。 | 由紀夫が直実の手を取り自分の心臓の位置を触らせる |
由紀夫 | 035 | ほら、すごくはっきりわかるでしょ?僕の心臓の音。 | |
直実 | 036 | …うん、わかるよ…とても、はっきり伝わってくる。 | |
由紀夫 | 037 | ふふっ(嬉しそうにせつなそうな微笑を漏らす声ならフフでもへへでも構いません)誰かを好きになるのに理由なんてないんだよね。それから必ず幸せになれるわけでもない。たとえ拷問みたいに辛くても、それでも僕はこんなに鼓動が高鳴るぐらい君を好き。 | |
直実 | 038 | 俺もおまえを愛せたらって思った事があったよ。 | |
由紀夫 | 039 | でも…そんな事無理だったでしょ?直実がどれだけ和幸を好きか、僕が一番よく知ってるもん。 | |
直実 | 040 | (ため息)由紀夫にはかなわないな…。 | |
由紀夫 | 041 | きっと…僕達の関係は悠里に壊されたんじゃなくて、新しいものになろうとしてるんだよ。直実が和幸を好きでも、苦しくても、僕はやっぱり直実が好き。それから、和幸も、悠里の事も大好きだよ。 | |
直実 | 042 | 由紀夫、俺は… | |
由紀夫 | 043 | だから、これからもずっと一緒に居たいんだ。壊れたら、作り直せばいい、何度でも壊して、何度でも作り直して、それでも僕はずっと、直実、君が好きだよ。 | |
直実 | 044 | うん…ありがとう…由紀夫 | SE:直実、由紀夫を抱きしめる音 |
由紀夫 | 045 | (抱きしめられて驚き)んっ…なお…み… | |
直実 | 046 | ごめんな、男らしくないって…卑怯だってわかってるけど、今晩だけこうして抱いていたい。 | |
由紀夫 | 047 | …うん。 | |
直実 | 048 | 誰かに触れていたい(少し泣きそうな声で) | |
由紀夫 | 049 | 僕だけじゃなく、直実もずっと自分を抑えて我慢してたんだもんね。 | |
直実 | 050 | 由紀夫は…小さい頃から変わらないな、温かくて柔かくて、優しいよ。 | |
由紀夫 | 051 | 小さい頃、夜、母さんが居ない時に、よく一緒の布団で寝てくれたもんね。泣きべそかいてた僕を直実が抱っこして、頭を撫でてくれて…。 | |
直実 | 052 | もう随分昔みたいに感じるよ。 | |
由紀夫 | 053 | ねぇ、直実。 | |
直実 | 054 | なに? | |
由紀夫 | 055 | 僕はこれからもずっと、君の側に居るからね | |
直実 | 056 | うん…ありがとう…ありがとう…由紀夫…。 | |
■scene03 ■悠里の部屋 悠里、一人で荷物を詰め込んでいる |
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悠里 | 057 | 誰? | SE:荷物をがさがさとつめる音 SE:衣擦れの音、がさがさ音 SE:ノック |
和幸 | 058 | 悠里、僕だよ、和幸だよ。入っていい? | |
悠里 | 059 | (ため息)いいよ。どうぞ | SE:ドア開閉音 |
和幸 | 060 | 何してるの? | |
悠里 | 061 | 見ての通り、荷物をまとめて出て行く準備をしてるのさ。 | |
和幸 | 062 | 本気で言ってるの? | SE:和幸近寄る足音 |
悠里 | 063 | 直実には逆らえないからね、僕は最初からよそ者だし。 | |
和幸 | 064 | そんな事ないよ。ちゃんと父さんから手紙を預かって来てるんだし、出て行く必要なんかないだろ? | |
悠里 | 065 | らしくない事を言うね、一体どういう風の吹き回し? | |
和幸 | 066 | そんな風に言わなくても… | |
悠里 | 067 | だって、和幸は僕みたいな奴、苦手なんだろ? | |
和幸 | 068 | 苦手…だよ。君と居ると不愉快な事が多くて、考えさせられてばかりだ… | |
悠里 | 069 | じゃあ出ってた方が好都合だね、悩みの種が一つ減ってよかったじゃないか | |
和幸 | 070 | ふざけないでちゃんと聞いて欲しい(半分怒鳴る) | |
悠里 | 071 | (ため息)ちゃんと、聞いてるよ | |
間 BGMin | |||
和幸 | 072 | もう少し君と、話がしたい。 | |
悠里 | 073 | どうして? | |
和幸 | 074 | 君が僕の事をどう思ってるかわからないけど、僕は君と居ると違う自分になれる気がするんだ。 | |
悠里 | 075 | 違う自分? | |
和幸 | 076 | 僕はずっと考えていた。僕はどうしたいんだろう、このままどうなっていくんだろうって。 | |
和幸 | 077 | 僕の家は造船業を営んでるんだ。父は技術力を買われ毎日忙しくて、家にほとんど居る事はなかった。母親は病気がちで床にふせっている事が多かったし、僕が小さい頃に死んでしまって…、僕は誰かに愛されたという記憶がほとんど無かった。(悲しむ感じではなく、他人事のように少々自嘲気味に) | |
和幸 | 078 | 直実はずっと僕を支えてくれたけど、僕達はいつも一定の距離を保って付き合ってきた。でもそれは僕が望んだ事だったし、直実は僕が何も言わなくても僕を理解してくれいて、その好意に僕は甘えていた。 | |
悠里 | 079 | それで? | |
和幸 | 080 | 直実が僕へ好意を抱いていると知って、僕は彼に申し訳ない気持ちで一杯なんだ | |
悠里 | 081 | どうして?応えてあげればいいだろ?今まで散々甘やかしてもらったんだし。 | |
和幸 | 082 | 直実の事は愛せないし、兄のような存在としてしか見る事ができない | |
和幸 | 083 | 僕は、僕は本当に嫌な奴なんだ!君が言ったとおり、誰かを愛する事が怖くて、臆病で弱虫なんだ! | |
和幸 | 084 | 愛してもらった記憶が無いから、誰かを愛して求めた時に、拒否されたらって考えると、裏切られたらって考えると………怖いんだ。だから一人で生きていく方がいい、そう思って生きてきた。 | |
悠里 | 085 | そんなの言い訳だよ!誰だって愛されたいし、傷つくのが怖いのに!やっぱり君は本当に何もわかってない。 | |
和幸 | 086 | 君にはわからないよ!…ずっと孤独だった…!誰にも触れずに生きてきた!それ以上何も望まないでやってきた僕の気持ちなんて…。わかるわけがないっ(半泣き)!! | |
間 BGM F.O. | |||
悠里 | 087 | 和幸…君は寂しくないの?たった一人で生きてきて | |
和幸 | 088 | う…うぅ(嗚咽) | |
悠里 | 089 | 泣いてちゃわからないよ、顔あげて… | |
和幸 | 090 | …っ…僕は…きっと…(泣きそうなのを堪えながら) | |
悠里 | 091 | うん | |
和幸 | 092 | 誰よりも誰かを愛したい…愛されたい… | |
悠里 | 093 | その相手は直実? | |
和幸 | 094 | …ううん、違う。…ただ一つわかってる事は… | |
悠里 | 095 | うん | |
和幸 | 096 | ……僕は…君の事を考える時間が多くなったんだ。 | |
悠里 | 097 | 僕の事? | |
和幸 | 098 | うん、気づくと君を目で追っていたり、君の言葉を思い出して悩んだり、考えたり…。 | |
悠里 | 099 | 和幸…君って本当に(笑う) | |
和幸 | 100 | どうして笑うんだよ?僕は真剣に話しているのに! | |
悠里 | 101 | そういう気持ちをなんていうか知ってる? | |
和幸 | 102 | わからない、僕は、何もわからないんだ | |
悠里 | 103 | それじゃあ僕もわからないよ(優しく) | |
和幸 | 104 | …ゆう…り……僕は、君が怖い… | SE:鈴の転がる音 |
悠里 | 105 | あ、これ、僕の鈴、どうして君が持って… | |
和幸 | 106 | 昼間に君が落としたのをそのまま僕が持っていて… | |
悠里 | 107 | よかった、無くしたのかと思って探してたんだ | |
和幸 | 108 | ごめん、もっと早く返せばよかった | |
悠里 | 109 | いいよ、ちゃんと戻ってきたから。これで安心してここを出て行けるし | |
和幸 | 110 | 本当に出て行く気? | |
悠里 | 111 | 僕はここには必要ない人間だから | |
和幸 | 112 | 僕は君が必要だ! | |
悠里 | 113 | 和幸… | |
和幸 | 114 | 僕には君が必要なんだ、頼むから側に居て欲しい… | |
悠里 | 115 | ………じゃあ、一緒に来る? | |
和幸 | 116 | 一緒にって!? | |
悠里 | 117 | 君はお父さんの言いなりにはなりたくないんだろ?このままここに居て、言われるがままに長門の家を継いで、自分という意志を持たずに、自分を殺して生きて行くの? | |
和幸 | 118 | それは… | |
悠里 | 119 | 和幸、今夜は夜通し話でもしようか。君の気持ちと、君がこれからどうしたいか、ゆっくり話そうよ。 | |
悠里 | 120 | (エフェクト)君が望むなら僕は何度でも…繰り返してあげるよ | |
■scene04 ■井戸 由紀夫が水汲みをしている、ところへ和幸がやってくる。 |
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由紀夫 | 121 | っ…よいっ…しょっと…(水をバケツに入れる音)はぁ〜 | SE:北風の音 SE:井戸の水を汲む音 SE:近づいてくる足音 |
和幸 | 122 | 由紀夫、おはよう水汲み? | |
由紀夫 | 123 | 和幸…、おはよう。うん、直実に頼まれて… | |
和幸 | 124 | 昨日は、大丈夫だった?直実と喧嘩したんだろ? | |
由紀夫 | 125 | もう仲直りしたから大丈夫だよ。それより珍しいね、和幸がこんな時間に起きてるなんて | |
和幸 | 126 | 夕べは寝てないんだ | |
由紀夫 | 127 | 徹夜したの?そのわりには元気そうだけど | |
和幸 | 128 | ずっと悠里と話してた、朝まで、二人で居たんだ。 | |
由紀夫 | 129 | ふ〜ん。和幸も変わったね。 | |
和幸 | 130 | そうかな? | |
由紀夫 | 131 | 前と全然雰囲気が違う | |
和幸 | 132 | 僕はもっと、由紀夫と話してみたかったんだ。 | |
由紀夫 | 133 | 僕だって、和幸と話したかったよ…でも… | |
和幸 | 134 | 話しかけづらかった? | |
由紀夫 | 135 | うん…正直に言うと、和幸ってなんか自分から壁作ってて、近寄りにくい存在だった。 | |
和幸 | 136 | ごめん | |
由紀夫 | 137 | 謝らないでよ…(笑って)。僕の事だって和幸からしたら話しかけずらい相手だったと思うし、血は繋がってても立場上とか周りの目とか…ね。 | |
和幸 | 138 | そんな事気にしてないよ、由紀夫は僕のたった一人の弟なんだから。 | |
由紀夫 | 139 | 和幸、なんだか優しくなったね | |
和幸 | 140 | 優しく? | |
由紀夫 | 141 | うん、まるで別人みたい。 | |
和幸 | 142 | そうかな…でもそうだとしたらきっとそれは… | |
由紀夫 | 143 | 悠里のおかげ? | |
和幸 | 144 | …うん…。由紀夫は…直実の事が好きなんだろ? | |
由紀夫 | 145 | うん、大好きだよ。(まっすぐに) | |
和幸 | 146 | 僕はきっと……悠里が好きなんだと思う | |
由紀夫 | 147 | そうなんだ…(ほっとしたため息)よかったね、やっと誰かを好きになる事が出来て…。 | |
和幸 | 148 | でも直実には… | |
由紀夫 | 149 | 直実は同情なんて求めてないよ、それに多分直実も気づいてるはずだよ | |
和幸 | 150 | 何に? | |
由紀夫 | 151 | 和幸が誰を選んだのか、誰を好きになったのか… | |
和幸 | 152 | じゃあ僕は、悠里と一緒に行っても…いいのかな… | |
由紀夫 | 153 | 行ってもって? | |
和幸 | 154 | いや、なんでもない… | |
■scene05 ■朝、悠里の部屋 直実が訪れる |
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直実 | 155 | 俺だよ。悠里、入っていい? | SE:鳥のさえずり SE:ノックの音 |
悠里 | 156 | …直実か。どうぞ | SE:ドアの開閉音 |
直実 | 157 | 朝早くに悪いね | |
悠里 | 158 | 別に〜、歓迎するよ。君がこの部屋に来るなんて滅多にない事だからね。 | |
直実 | 159 | あはは、そりゃもっともだ。 | |
悠里 | 160 | で、用は何? | |
直実 | 161 | 夕べは悪かったね。嫌な思いをさせて。(本心ではありません) | |
悠里 | 162 | 気にしてないよ、原因を作ったのは僕だし。 | |
直実 | 163 | 計算どおりってわけか。 | |
悠里 | 164 | 何それ?回りくどい言い方はやめて、言いたい事があるんだったら、はっきり言えば? | |
直実 | 165 | じゃあ言わせてもらう。これ以上和幸に手を出すな。 | |
悠里 | 166 | 和幸は君の所有物じゃないだろ? | |
直実 | 167 | 今朝方まで和幸と一緒に居たみたいだけど。 | |
悠里 | 168 | ああ、色々話してたら朝になっちゃって、悪かったね、君の大切な和幸を独り占めしちゃって。 | |
直実 | 169 | 最初からおまえの狙いは和幸だって、俺は気づいてたんだ。 | |
悠里 | 170 | いやだなぁ、何の話? | |
直実 | 171 | いい加減におまえも本音で話せよ、悠里(超怖い声で) | |
悠里 | 172 | (ため息)本音か…じゃあ何から話そうか? | |
鳥のさえずり、間、BGMin | |||
直実 | 173 | 俺は長門の家に仕える身として生まれて、ずっと和幸を支えて、見守ってきた。死ぬまで俺は和幸の側で生きて行くつもりだった。和幸は昔から不安定なところがあって、儚げで、俺が支えていないと立ってられない、そんなところが愛しくてたまらなかった。 | |
悠里 | 174 | 君は和幸を独占したかったんだね。 | |
直実 | 175 | そうだよ、和幸も俺だけを頼りにして、俺だけを見つめ、俺の事だけを信じて生きてきた。そこへおまえがやって来て、和幸の心を掻き乱してしまった。悠里… | |
悠里 | 176 | 何? | |
直実 | 177 | 消えろ…おまえに和幸は…絶対渡さない | |
悠里 | 178 | ふふ(くすくす笑い) | |
直実 | 179 | …?何がおかしい? | |
悠里 | 180 | わかったよ、じゃあ僕も言わせてもらうけど、和幸が誰を選んでも恨まないでね。きっともう答えはわかってると思うけど… | |
直実 | 181 | 和幸が誰を選んだとしても、和幸を守る事が出来るのは俺だけだ。和幸はこれから長門家の長男として進むべき道が用意されている。これからもずっと俺は和幸を支えながら生きていく。おまえは部外者で長門家の事情は一切関係ない。 | |
悠里 | 182 | じゃあ僕も思い通りにさせてもらうよ。 | |
直実 | 183 | 勝手にしろ! | SE:直実が去る足音 SE:ドアを思いっきり閉める音 |
悠里 | 184 | (途中からエフェクト)その訪れる未来を知っていたから僕の方が不幸かもしれないな |